嫌われる勇気
アドラー心理学のベストセラー嫌われる勇気を読みました。
ベストセラー本なのですでにたくさんの方が詠まれていると思います。
一言でいうと心のあり方を説いている本だと思います。
まだ読んでいない方で、心のあり方を整えたい方
嫌われる勇気ってどういうこと?って思った方
アドラー心理学って興味があるけど難しそうって思ってる方に
是非読んでいただきたい1冊です。
第一夜トラウマを否定せよ
- トラウマは存在しない
- あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの
- 人は変わらない決心をしている
トラウマは存在しない
過去の体験からくるトラウマ誰でも何かしら持っているのではないでしょうか
アドラー心理学ではトラウマは存在しないと言い切っています。
トラウマがあるから今現在がうまくいかないのではなくて
今現在こうありたいという目的によって、
過去の体験を結び付けてトラウマだと考えていると書かれています。
書中の会話では青年は到底理解できませんねと発言していますが
自分は確かにそうかもしれないと思いながら読み進めました。
あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの
どういうことやねん?
ですよね。僕もそう思いながら読み進めました。
不幸であることすら自分の境遇のせいなどではない
自分が”善”として自ら選んだものであると。
とても難しいですよね。
この本をすべて読んだ段階ではなるほどと思える部分でもありますが
この一節だけを読んでも理解することは難しいと感じました。
人は変わらない決心をしている
ここはこの本の中で重要なことを述べている部分だと感じました。
人間の心理の本質というか、タイトルの通りですが、
人は変わることに抵抗があるということは以前から感じていました。
だから、他人から変えられることに拒絶反応をしめしますよね。
でも、自分で気が付いて変えようと思えば
自分のことはいつでも変えることができる。
そこを理解して行動し無いといくら勉強したり、
変わりたいといっていても
実際には変えられないし、変わることは出来ない。
そのことを教えてくれる一節ですね。
第二夜 すべての悩みは対人関係
- すべての悩みは「対人関係の悩み」である
- 「お前の顔を気にしているのはお前だけ」
- 直面する「人生のタスク」をどう乗り越えるか
すべての悩みは「対人関係の悩み」である
この世界に自分一人ではないから悩みが発生する
自分たった一人であれば悩みなど存在しないと書かれています。
自分の内面の悩みと思っていることでさえ他社とのかかわりがあるから
発生する悩みだと。
他人とコミュニケーションをとる必要がなければ悩みなんて存在しないのかもしれない
でも実際にはそうではないので悩みが尽きることはないのかもしれません。
ですが、他者からの評価やコミュニケーションばかりを気にしているのではなく
自分の主観で物事を捕らえることができれば変わっていくのかもしれません。
他人と比べて一喜一憂しても仕方ないですよね。
「お前の顔を気にしているのはお前だけ」
見出しがすべて物語っていますね。
見ている世界は同じかもしれないけど、見ている人の心によって違う。
人からどう思われているかを気にしがちだけど、自分が思っているほど
人は自分のことなんて見ていない。
だからそんなに気にしなくてもいいこともたくさんあるんだろうとおもう。
でも、だからといって自分一人で何とかしていかないといけないのではなくて
周りのみんなは仲間だと実感することが大事とも書かれています。
特にこれからの時代は誰か一人が勝ち抜けるんじゃなくて
仲間がみんなで力を合わせて皆で勝つっていうのが広がっていくんじゃないかと思います。
直面する「人生のタスク」をどう乗り越えるか
自分の目に見えている世界って実は自分の思い込みがつくっていることが多くて
周りの人を敵だと思えば、緊張しながら生きないといけないけど
仲間だと思っていれば不要な緊張や警戒をすることがなく
ストレスなく過ごすことができるんじゃないかな
だけど、理想論のようにも思えてなかなか実践するのは難しそうだなって印象
第三夜 他者の課題を切り捨てる
- 承認欲求を否定する
- 課題の分離とは
- 対人関係のカードは自分が握っている
承認欲求を否定する
人間だれしも他人に認められたいという欲求はあると思います。
僕はこう理解しました。
承認自体を否定しているのではなくて
他人からの承認を求めるんではなくて
自己を承認する
そして他人を承認する
そのような心持で生きていけたらいいと思いませんか
課題の分離とは
何かやらないといけない課題があるときに、
その人のためを思ってがみがみ言っちゃう事ってないですか?
でももしその課題が自分の課題でないのであれば、
課題を行わないことに責任を負うのは自分ではありません。
課題に直面している本人自身です。
本人がそれに気が付いてやらなければ意味がないという考え方ですね。
だから何もしないってことではなくて
本人がそのことに気付いてやる気になるように導いてあげられる
そんな人になっていきたいと感じました。
対人関係のカードは自分が握っている
対人関係ってあの人がどうだからって言いがちだけど
自分の心がどうあるかによって見える世界が変わるんですよね。
他人を変えることは出来ないから、
他人のことをあれこれ考えてみても仕方ない
できるのは自分のことを変えるだけ
自分が変わった結果、他人が変わればいいし
そうでないこともあるかもしれない。
水を飲ませることは出来ないかもしれないけど、
水辺に連れていくことは出来る。。
そうなれるように努力していきたいと感じました。
第四夜 世界の中心はどこにあるか
- あなたは世界の中心ではない
- 叱ってはいけない、ほめてもいけない
- ここに存在しているだけで価値がある
あなたは世界の中心ではない
自分の人生というストーリーの中での主役は自分です。
でも、世界は自分を中心に回っているのではないということです。
自分を中心とした世界で他人が何かを与えてくれるのではなくて
自分が主体的に動いて他人に何を与えることができるのか
他人の困ったを解決できる。人が喜んでくれることが仕事になる。
誰かの役にたてることを行うことによって自分の存在価値を高めることができる。
そう思います。
叱ってはいけない、ほめてもいけない
なかなか難しいテーマです。
ほめるか、叱るかということがよく議論されますが、
どちらも上下関係によって出てくるものです。
対等な関係尊敬を持った関係性を築いて
相手だけでなく、自分も相手から学び成長できる
そうなりたいと思います。
ここに存在しているだけで価値がある
本の中では危篤の母親という例で書かれています。
そうなった場合に生きていてくれるだけでありがたいって思う心
存在そのものに価値があるんですよね。
これは僕の体験談ですが、子供が生まれたとき、
とても難産で、妻のことも子供のこともとても心配でした。
無事に出産を終えてくれた妻と無事に産まれてきた娘を見て
とても安心したことを思い出しました。
第五夜 いま、ここを真剣に生きる
- 自己肯定ではなく自己受容
- 若者は大人より前を歩いている
- 無意味な人生に「意味」を与えよ
自己肯定ではなく自己受容
あきらめるって言葉は投げ出すって意味でとらえられますが
ありのままの受け入れるって意味もあります。
できないことをできると自己暗示する”自己肯定”ではなく
できないところも含めて受け入れる”自己受容”が大事てことですね。
若者は大人より前を歩いている
アドラー心理学を学び、実践し、自分のものとするためには
これまで生きてきた年数の半分の時間が必要と書かれています。
これって2つの要因があると思っていて
1つはこれまで生きてきた経験から凝り固まってしまった思考を変えるのに時間がかかること
もう1つは若い世代って、先人が築いたものを最初から普通に利用することができますよね
だから自然と高いレベルからスタートできてるんですよね。
正しい学びにはできるだけ早く出会ってほしいと思います。
無意味な人生に「意味」を与えよ
人生にはなんの意味もないけれど、自分自身で意味を与えることができる。
自分の心のあり方で、人生に意味をつけることができる。
旅人が北極星を道しるべにするように
アドラー心理学の道しるべは『他者貢献』だそう。
他人の役にたつことができれば、それが仕事になり、存在価値になる。
そのことを意識して今後も学びを深めていきたいです。
嫌われる勇気 まとめ
- 心のあり方を説いている本
- 本を読むのが苦手な方は耳から聞こう
- わかりやすいようでわかりにくい
心のあり方を説いている本
アドラー心理学の本なので当然なのですが、心のあり方を説いている本です。
心のあり方で人生は変を変えていくことができるっていう本です。
読んで感じたのは稲盛和夫さんの著書で語られている心のあり方と
共通する部分が多いなというところでした。
本を読むのが苦手な方は耳から聞こう
わかりやすいようでわかりにくい
本の中にも書かれていますが、身につけるのには生きてきた年数の半分かかります。
現在41歳の僕は60歳を過ぎたころにやっと身につく感じです。
簡単そうでとても難しいそれがアドラー心理学なのかもしれません。
まだ読んでない方は是非読んでみてくださいね。
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